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債券投資をするうえでは「価格」と「金利」の関係を抑えておく必要があります。
1.債券価格が低下→債券の金利が上昇 2.債券価格が上昇→債券の金利が下落 ということです。この意味がわかりますか?「あたりまえ」と思うのであればこの記事を読む必要はありません。 ただ、この概念について初心者の方はあまり理解できていないことがおおいので、今回はこの点を解説します。 債券は発行されるとき額面と呼ばれる価格で取引されています。 たとえば、Aという債券は額面10000円といった金額で取引されるわけです。この債券の1単位は1万円です。 固定利付債の場合、この額面に対して5%とかいう金利がつくわけです。つまり年に1万円×5%=500円です。 このA債券を1単位もつことは年に500円の金利が得られる有価証券ということになります。 そして、発行された債券(国債・社債)は「流通市場」と呼ばれる二次市場で取引されます。ここでの取引価格が「債券価格」というわけです。 この価格が上がる、下がるというのが今回のポイントです。発行された債券は時価で取引されます。価格が上がったり、下がったりする理由は、経済環境の変化や発行体の信用リスクの大小など様々です。 いずれにしても、さきほどの債券Aも時価で取引されます。 で、もう一度おさらいです。 1.債券価格が低下→債券の金利が上昇 2.債券価格が上昇→債券の金利が下落 これにあてはめて考えます。額面が10000円の債券があるとして、この価格が変動します。当然ですが、債券から得られる利息(金利)は500円で固定です。 1.1万円→8000円に債券価格が低下 →500円の利息が8000円の元本で手に入る=金利6.25%に上昇 2.1万円→12000円に債券価格が上昇 →500円の利息が12000円の元本で手に入る=金利4.16%に低下 以上のような流れです。ちなみに、上記の場合変わるのは「直接利回り」です。満期がある債券の場合には満期時の償還価格との差も考慮する必要があります。そこまで考慮した利回りは「最終利回り」と呼ばれます。 PR |
利回り:年4.90%(課税後利回り 年3.92%)
通貨:南アフリカランド(南アランド) 4年満期の外貨建て債券ですね。高金利の南アランド建てですが、利回りがちょっと低いのが気になります。外貨MMFでも4.3%くらいつく状況ですから、どちらがお得かは判断しかねますね。 (参考:外貨MMF金利比較) |
利率:年3.70%
通貨:日本円 (1)株価参照期間中に日経平均株価が常にノックイン価格を超えていた場合 額面金額 (2)株価参照期間中に日経平均株価が一度でもノックイン価格以下になった場合 額面金額×参照価格÷基準価格(円未満四捨五入) (ただし償還金額は額面を上回りません) ノックイン価格:基準価格×60%(小数第3位を四捨五入) 参照価格:償還日の10営業日前の日経平均株価終値 ・期限前償還条項:基準価格の105%となると期限前償還します。 いわゆる「仕組み債」と呼ばれる債券です。債券という名前ですが、リスクの高い商品です。 「日経平均株価」に対してリンクする「リンク債(ノックイン債)」で、期間中に日経平均株価が基準価格の60%(この場合)を一度でも下回ると、「額面金額×参照価格÷基準価格」で償還されるわけです。 これだけだとわかりにくいので、具体的に見ます。日経平均株価が9000円(基準価格)とします。 (1)はそのまま、満期時には額面(投資価格)で戻ってきます。 (2)基準価格の60%がノックイン価格なのでノックイン価格は5400円です。 満期までの間に5400円を一度でも下まわると「ノックイン」したことになります。 ノックインした場合は「参照価格」によって最終的にもどってくるお金はかわります。 詳しい説明は「リンク債とは(ノックイン債)」が詳しいです。 |
利率:年4.00%
通貨:豪ドル(オーストラリアドル) & 日本円 額面金額100万円につき償還金額は下記のとおりとなります。 (1)参照為替が判定為替未満の円高の場合 豪ドルで償還(100万円÷基準為替)※セント未満四捨五入 (2)参照為替が判定為替以上の円安の場合 100万円(円額面100%で償還) この債券は「デュアルカレンシー債」です。 この場合、「円建て」で発行され、満期時には「円」または「豪ドル」で償還されます。豪ドルで償還される場合には「為替差損」が生じるリスクがあります。 |
ジャンク債というのは信用格付けがB以下、つまり投資適格ではない信用格付けの会社の債券のことです。投機的格付けともいわれますが、こうしたリスクの高い債券をジャンク債といいます。
ジャンク債はリスクの高さゆえ、クーポン(利率)も高いので「ハイイールドボンド(高利回り債)」とも呼ばれることがあります。 ただ、リスクが高すぎるので基本的に投資はすすめません。一方、こうしたリスクを活用しているものもいます。それは「投資信託」です。「ハイイールドボンドインカム」のように投機的格付けの債券をまとめることで、貸し倒れは発生ながらも、高い利息によりトータルでのプラスを目指すというものです。 実際、結構高いパフォーマンスを出しているものもあります。 参考:野村 米国ハイイールドボンドインカム 参考:野村 G・ハイ・イールド債券 |